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米国元諜報職員による暴露事件

CIAの元職員エドワード・スノーデンが、アメリカ政府の米国家安全保障局(NSA)が「プリズム」と呼ばれる監視プログラムを実施し、個人の電話記録やインターネット利用を極秘裡に監視していたと云う話を暴露した事件。


スノーデンは高校中退で職を転々とした後、ハワイで民間会社に就職している際に、民間委託を受けたCIAの職務に契約扱いで携わった。
そこで、CIAが個人情報の監視を行っている事を知り、人権の観点から義憤に駆られ、この問題を暴露するに至ったらしい。
英紙ガーディアンによると、スノーデンは在日米軍基地でNSA関連施設の管理に当たった事もあると云う。

スノーデンを巡っては、アメリカ国内でも、人権を護ろうとした英雄とする意見と、国家の機密を漏洩した売国奴との意見が、真っ二つに分かれている。
オバマ米大統領自身は「米国民をテロから守る為には必要な手段だ」とNSAの情報活動を擁護している。
クラッパー国家情報長官も「電話記録プログラムは2009年のニューヨーク地下鉄爆破テロ計画など2つのテロ防止に役立った」と正当性を述べている。
だが、そもそも論として、スノーデンの様な者が何故、国家の機密に簡単に触れられるポジションに居たのであろうか。

かつて20世紀のアメリカでは、東西冷戦が深みを増すに連れて、CIAをはじめとする諜報機関の重要度が増し、それに比例して諜報機関の力が増大していった。
しかし、カーター大統領の時代、牧師出身の人権論者である潔癖症なカーター大統領の意向により、CIAの縮小が断行され、その力が激減してしまった。
この為、アメリカの情報戦略力が著しく低下し、カーター大統領もその任期の終盤にはその愚に気付き、慌ててCIAの立て直しを図った。

しかし、その手法たるや稚拙極まりなく、新聞広告でCIA諜報員募集を行うなど、笑い話の様な事も行われた。
その結果、1980年代にはCIA内部に多くの東側陣営のスパイが潜り込んでしまったと言われる。
この様なCIAの杜撰さが、この様な人物を平気で国家機密とも言えるポジションに着かせ、今回の騒動を招いたのである。

恐らく、このスノーデンはダブルスパイ、北京政府の工作員であろう。
スノーデンが暴露記事を発表した後国外へ逃亡し、再び姿を現したのが香港である事。香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストとのインタビューに応え、米政府が世界中の数万の標的を対象にハッキングを行ってきたと明かした事。標的には支那国内のものが多く含まれていると云う事などを再び暴露していること等から考えて、ほぼ間違いなかろう。
北京政府もこれを以て、自らがサイバー攻撃の最大の被害者である証明になった、と嘯いてみせたのもこれを物語っている。
オバマ大統領は習近平国家主席との首脳会談で「(北京政府による)サイバー攻撃を中止するように」と強く要求したが、スノーデンの暴露は「米国も同じ事をしている」ということになり、サイバー問題で米国側の立場を弱めることになっている。

無論、スノーデン自身が北京政府の利益を企図して、今回の暴露を行ったわけではないだろう。
以前より何度も云って来たが、本当のスパイとは、自分がスパイであることに気がついていないものである。
スノーデンも、自らは自らの正義と良心から行ったつもりなのであろうが、これこそがまさに、敵のコントロール下に置かれたスパイ工作員なのである。

そのスノーデンは「表現の自由を信じる国に亡命を求めたい」としている。
「もはや故郷に帰ることはできない。NSAが必死に自分の居所を探すからだ。ハワイの家庭も全て失う」と述べている。
スノーデン自身の希望では、アイスランドへの亡命を希望しているらしい。

オーストリア国営放送は11日、「野党の緑の党ピルツ議員はスノーデン氏の政治亡命を受け入れるべきだと提案した」と報じている。
またロシアの有力紙コメルサントが報じた処によれば、ペスコフ露大統領報道官は、スノーデンがロシアに政治亡命の要請があれば「(政権内で)検討されることになる」と述べている。
ある露国会議員も同紙に対し、「良いアイデアだ」と述べ、政治亡命を受け入れることはロシアにとって有益との考えを強調した。
ロシアの場合、スノーデンを受け入れる事で、米国の情報活動に関する貴重な情報が獲得できるという政治的、戦略的な狙いがある事は疑いないだろう。
機密暴露の先輩である、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジも、テレビRTのインタビューの中でペスコフ大統領報道官の発言についてコメントし、「スノーデン氏はこの提案について真剣に考えるべきだ」と助言している。

ロシアに限らず、元CIA職員のスノーデンの情報は、アメリカと利害対立をしている各国の諜報機関は狙っているだろう。
スノーデンは香港に滞在しているが、北京政府の諜報機関関係者は、彼から米機関の戦術や能力、香港や支那に拠点を置くスパイの身元について情報を得ようとするだろう。
仮に、スノーデンのロシアへの亡命が成れば、ロシアの諜報機関は彼を手厚くもてなして身柄を拘束し、自白剤を使用して、彼の知っているありとあらゆる情報を入手するだろう。
無論、全てを手にした後は、彼は消されるに違いない。
スノーデンが何処へ行くにしても、彼はこの先、そう長くは生きられないだろう。
彼の様な、甘く幼稚な正義感は、国際政治の最も闇に触れる諜報の世界では通用しない。
高校中退の契約職員が知り得るレヴェルでは、そこまでの秘密には接してきてはいなかっただろうが、国際政治の舞台裏はそんなに生易しいモノではないのである。

我が国も、国際政治上での力不足を補う為にも情報機関の設置が急がれる今日この頃。我が国世論の中にも情報機関創設の声が増え始めている。
だが、我が国の様な情報音痴国家では、スノーデンの様な知らず知らずのWスパイが激増する危険性は充分にあるだろう。
無論、生き馬の目を抜く国際政治を戦う上で、情報機関は必要不可欠であるが、だからこそ、充分に警戒に警戒をしてしすぎると云う事はない事も認識すべきだろう。

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